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なでしこの館3号館

ご入居者さまからの心温まるメッセージをご紹介します。

なでしこの館3号館の大広間に飾られたクリスマスツリー。
その光景を前に、あるご入居者さまが感じた想いを、文章にして届けてくださいました。

日々の暮らしの中でふと心に浮かんだ季節の移ろい、
そして施設行事への感謝の気持ちが、静かで温かな言葉で綴られています。

今回はご本人のご了承のもと、ご紹介いたします。

十二月大きなツリーが飾られた はしゃぐ人なき老人ホーム

フロア(大広間)に大きなクリスマスツリーが飾られた。樹高2メートルを超すほどのモミの木に七色の沢山の豆電球がキラキラと点滅している。それをみて「ああ師走(十二月)になったのだなー」と思う。
館内で暮らしていると街の様子が分からない。おそらく町は十二月に入り、クリスマス関連の商品や正月関連の商品が店頭に並び、ジングルベルの音楽などが流れたりして、賑やかな歳末風景となっているだろう。
この時期、世間の多くの施設でクリスマスツリーを飾るが、この施設でも世間並みに飾ったのだ。大きなツリーはレンタルではなく自前の物だそうだが、生木ではなく模造品だ。
幼稚園や保育園でツリーを飾ると、園児たちは喜んでツリーの周りでぴょんぴょん飛び跳ねたりして大はしゃぎをする。だがここは老人ホームだ。さすがに、はしゃぐ人はいない。
孫が幼稚園の時、孫の父がサンタクロースの扮装をさせられて、園児たちにプレゼント配りをしたことがある。そんなことを思い出しながらツリーを眺めたが、皆はどうなのだろう。眼中にないみたいだ。みんなまるで関心がない。もはや何事にも関心が無くなったみたいだ。それならムダではないか。いやそんなことはない。老人たちがなじんできた世間並みの行事をすることで、老人たちの「慰め」や「安らぎ」になればとする、施設側の「気遣い」「いたわりの心」が大事なのだ。やらなければやらないで済む事なのに、やるのだから尊いのだ。このことは、来る22日の冬至の「ゆず湯とゆず茶」、そして27日の「お餅つき」は日本本来の伝統行事だから、いっそう、クリスマスより意味があるのだ。「施設よ有り難う!」

いかがでしたでしょうか。

これからもなでしこの館3号館では、季節の行事や日本の伝統を大切にしながら、
ご入居者さまが穏やかな時間を過ごしていただける環境づくりに努めてまいります。

心のこもった文章を寄せてくださったご入居者さまに、
職員一同、心より感謝申し上げます。

 022-232-7570 担当 工藤(くどう)

仙台市若林区大和町3丁目2-18
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